カトマンズに住んでいる妹が、ごくごく小さな毎日のこと、スーパーマーケットで買ったもの、とか、出勤途中で会った山羊、とか、今日の買い食いおやつ、とか、こつこつ日記にしていて、それを読むのが最近の楽しみ。ぐっとくる。
生活の、匂い、手触り。
ネパールにはまだ行ったことがない。
写真の中、知らない景色の中に、妹の姿を認める。ふと、そのよく知っている姿を思い浮かべたら、手のかたち、おでこの生え際、そういうdetailまで、鮮やかに再現できる。そして、家族だなあ、って、一緒に育つ、てそういうことか、って思う。それはなんだかいい気分だ。
で、また、知らない文字の看板の、知らない色合いの街並みの中の、妹の姿を眺めて、あの子も、いろんなところで、ちゃんと生きてるなあ、とか思う。
姉も、生きてるよ。(天山山脈の向こう側だけどな。)
というわけで、私も、瑣末な毎日のこと。
3連休の最後の夜は、こつこつ料理をした。
あまり食べられなくなってからの方が、自分で食事を作る。
外食の一人ぶんportionは食べきれないし、油っぽくて味が濃い。
まず、トルコ系のスーパーマーケットで、さつまいもを見つけたので、「炊飯器で炊いた」。
日本のサイトで書いてたの、炊飯器は時間をかけて火を通すから、ぽくぽくで甘くなる、って。そしたらほんと、甘い。ぽくぽく。
生で、半分に切ってみたときは、そのものすごくじゃがいも然とした見た目に、ひるんだくらいだったのにさ。見た目はともかく、味はとてもさつまいも。
おいしい。
あまりにもそのままでおいしいので、何にも料理しないで、そのまま食べる。塩も何もなし。そのままの味。おいしい。
それと、ラタトゥユ。夏野菜ももうそろそろ終わりなので、なすとかトマトとかたっぷり買って、ぷつぷつ煮込む。野菜だけなのに、味が濃くていい匂い。そして赤いトマトの濃い色がきれい。少しの塩とにんにく、オレガノを足して香りをつけて、でもなんだか物足りなくって、コリアンダーとディルをざくざく刻む。ざばあっと入れたところで、すっかりウズベク味。なんだかラグマン風・・フレンチ味のはずだったのになあ。前に、ママが作ってくれたやつみたいな。
だんだん味付けの基準点がぶれている。着実に。
で。今日は、お弁当も持参。
お昼ごはんは、楽しい。
同僚の女の子たちと、あれこれ持ち寄って、オフィスで食べる。みんなでシェアして。レストランで見かけない、ウズベキスタンの家庭料理をいろいろ分けてもらうのが楽しい。ウズベク料理だけど、あっさりしていて、旬の野菜がたっぷり。食べ物を分け合って、たあいもなくおしゃべりして、お茶を飲んで、デザートも食べる。
今日のメニューは、かぼちゃのハヌム(ウズベクのクレープみたいなの、外食のよりずっとあっさりしてておいしい。カイモックというクリームを添えて食べる)と、揚げ茄子のサラダ(というか、ピカタみたいな感じ。ディルがたっぷりまぶしてある)、ラタトゥユ(ウズベク味、だったので好評)とゆでさつまいも(日本人の同僚とこの地味なおいしさを分かち合う!)、肉じゃがwithout肉 (彼女はお肉を食べない人なので、彼女のごはんはなんだか安心しておいしい。)
仕上げに、チェリーのコンポートをたっぷり入れたお茶。自家製の、初夏の匂いで、甘酸っぱくてすごく素敵。皆でひと瓶食べきる勢い。
おしゃべりして、食後に散歩もする。
くつろいだ、いい空気がする。
でも、ちゃんと午後も働きました、よ。
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