眠い。
秋も、眠くなるものなのかしらね?
それとも、眩しいからか。朝と夜はこんなに冷えるのに、昼間の日差しは、勢いがあって、灼かれる。眩しくて、暖かで、圧倒的でくらくらする。ふと日蔭に、建物に、入ると、ひんやりした空気、暗さ、に、うとうとと眠くなる。
夜も、もう眠くて眠くて。
やっとくばるちーらに引越し。ただ、空っぽの広い家、まだ居場所がないの。せめてふたりだったらいいのに、と100回ぐらい思ってみたりもする。この間買った絨毯と、毛布とクッションを出して、居間の真ん中に、ぽつんと丸くなって、本を読む。
眠い。
つめたスーツケースの荷物を解くのも、洗濯も、皿洗いも、読みかけの本も、メイルに返事を書くのも、みんなとりあえず、明るくなってからにしよう。まだ自分の匂いがしない家は、落ち着かないようでいて、実はこの疎外感がすきだからこんな生活ばかりをしているんだ。目が醒めた時、一瞬、戸惑う、そこが何処だか判らなくて。そういうことを繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し。
おやすみなさい。
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